闇芝居というアニメは長く続いているシリーズであり、2020年の9月〜11月には初の実写版が放送されました。それらの紹介については別の記事を参照してください。ここではその実写版の後に放送されたアニメ版第8期についてのネタバレ紹介を行なっています。
8期のお話となります

闇芝居って?
寄ってらっしゃい見てらっしゃい、闇芝居の時間ダヨ〜〜。
ということで、ショートホラーストーリーが始まる闇芝居。TV東京が2013年からアニメ版で全8期、それに加えて2020年には実写版まで放送している都市伝説怪奇アニメシリーズです。アニメと言っても紙芝居風で、映像というよりは静止画のパーツがそれぞれ動く形式でレトロ感を演出し、これに合わせてストーリーテラーにより物語は進行していきます。
8期のオープニングは街中ではあるものの、比較的オーソドックスに紙芝居おじさんの登場となります。
闇芝居 8期怖かったTop3(ネタバレあり)
8期は全部で13話あります。
今期も残念ながら怖いエピソードはなく、3つ選ぶのに苦労しました。
闇芝居 8期 怖かったエピソード Top3
第1位 命日(第2話)
クライマックスで「そうきたか〜」は悪くない。その流れで対象が正体不明なのはかなり不気味。きちんとバッドエンドとしてくれればさらに怖さは増した。あえてそうしない意図を感じる。
第2位 ハンカチ落とし(第1話)
廃墟で肝試しという設定は現実離れしているけれど、仮にあの場に自分が居たらと考えると状況自体はしっかりと怖い。ハンカチ落とし自体のルールはわかっているので、女性のとった行動も理解できてしまう。残念なのは、いなくなるということがどういうことが描かれていないこと。つまりバッドエンドとは必ずしも決め付けられないのが残念。
第3位 釣りの成果(第6話)
この話もこの中だけでは完結しない。その後の想像で怖くなるというパターン。夜中オヤジが一人で魚を捌く場面はかなり不気味だが、そのまま何もなく朝を迎えるのは残念。もう一味あれば良い作品になったかもしれない。
闇芝居 8期 全話感想(ネタバレあり)
以下には全13エピソードに関する私なりの視点や感想を書いてみます。Top3の項目も入っていますが、恐怖以外の感想をこっちには書きました。
第1話 ハンカチ落とし

心霊スポットとして知られるとある民家に肝試しにやってきた4人の男女。
テレビ東京アニメ公式
かつてここに住んでいた家族は一夜にして行方不明になったらしい。
まだ生活していた頃の痕跡が残る子供部屋で酒を酌み交わし始める彼らだったが、志津香だけは妙な気配を感じていた。
廃墟ネタは定番あるあるですな。闇芝居シリーズではよくある設定ですが、そもそも勝手に人の家に入り込む設定に無理があるし、そんなところで肝試しってのも現実的じゃない。ただそこには目を瞑れるようになりました。
ハンカチ落としという遊び自体は馴染みのあるもので、ルールを知っているだけになんとなく話のスジは読めた。
まあこの女性があんなことをしてしまう気持ちもわからんでも無い。私ももしかしたらそうしてしまうかも、と思わせる流れはうまくできていると思いました。でもそうであることも含めて最後まで流れは一辺倒であり特にひねりはない。
だか、やっぱり怖い。最後のセリフも怖いは怖いですが、この女性が結局どうなったかわからないまま。つまり、消えた3人はどこへ行ったのか?この女性はおそらくこの後消えるのだろうが、どこに行くのか?そこまではっきりと作り込んで欲しかった。
第2話 命日

年に一度、母親の命日に集まる家族。
テレビ東京アニメ公式
仲睦まじい家族の集いのように見えたが、初参加となる新妻の佐智子は次第に不穏な空気を感じ始める。
家族外だった新家族(この場合は奥さん)がしきたりとかならわしを知らないでダンナの実家に帰る、という設定。
このパターンもあるあるですね。
どうしてあらかじめ話しておかないのかと思う故、私にとってその時点で現実感がなくなります。「ああ忘れてた」というならともかく、そもそも事前に話す気はなかったというダンナの態度がもうありえない。
ただし話のオチは素晴らしい。おおそう来たかと思うような展開。もちろんハッピーエンドという意味ではなくしっかり闇になってます。
実は我が家は私以外、カミさんも子供も見える人。なので、このストーリーの流れは実は笑えない。
見えない者は見える者の言うことをとりあえず聞いておけ
ってことをリアルに感じているので人ごとではない。
しっかし、それで結局あれは誰だったのでしょうか?第8期はこうやって謎のままで終わらせるのが実に多い。だから怖いにも限度がある。
第3話 うしろを見るな

テレビ東京アニメ公式
道に迷った青年・卓也。
住宅街の路地で怪しげな女性・美夜子と出会う。
「この先、絶対にうしろを見てはいけない」と言う美夜子。それは何故なのか…
主人公の男性の態度や台詞のイマドキ感が妙に笑えて私は好きです。
話の流れとしては予想の範囲内。ただ、演出としてもったいつけすぎ。ハナから信じていないならさっさと後ろ向くだろ。この類の話として毎度微妙だなと思うのは、「自分だったらこうするだろう」という行動とのギャップです。
チキンな私としては、素直にその張り紙を信じて何があっても頑なに後ろを振り返らないか、真逆で、疑いを晴らすべく読んだ直後に後ろを確かめるかのどちらかかな。あなたならどうします?
結局、よくわからない空間に飛ばされるというオチをきっちり描いているのは○。ただ、だからなんなの?がわからない。
神隠しネタではあるけれど、当事者自身がその後どうなるのか?他の消えた人はどうなったのか?をしっかりと描いて欲しい。無理でも想像できるネタは欲しい。ヒントがないままだとまことに座りが悪い。
ちなみに怖い話ではありません。
第4話 豆まき

夜な夜な、母の部屋から聞こえてくる会話に耳をすます少年。
テレビ東京アニメ公式
「お母さんには、鬼の友達がいます…」
学校の豆まき大会の日、少年は母親を鬼から助けようと考えるが…
子供視点で物語が進みます。決して裕福ではない母子家庭という設定。そして子供が正義感に燃えてしまったというこれまたありがちな設定。
豆まきで鬼が退治できて母親が救われるという発想は子ども基準でおかしくは無い。そうは言っても、いきなり真っ暗な部屋に豆をぶちまけて、それで何かが飛び出していく。何に向かって豆を撒いているのかも当人さえもわかっていない。ということが非現実的すぎてしまって冷める。
そもそもこの少し変な家庭・母親について何の情報もまともに無いので、展開は予想できてもハラに落ちない。
果たしてこれはめでたしめでたしなのか、あ〜この子やらかしたね、という話なのか。
第5話 笑い声

テレビ東京アニメ公式
夜更けに受験勉強に没頭する高校生・真也。
一息入れようとしたその時、どこからか老婆の笑い声が。
きっと勉強のし過ぎで疲れているのだろう…そう信じ込もうとする真也だが、やがてその笑い声は玄関の扉の向こうまでやってきて…
婆さんの笑い声ってのは確かに設定としてアリ。そして、この高校生にしか聞こえていないという流れも悪く無い。十分に不気味で怖がわせる下地はある。そして、真っ暗な中冷蔵庫を漁っているときに母親が突然現れてドキッとする部分もいい。
ただ、最後、父親と母親が笑い出すまでは予想のできること。またもや捻りが無い一本道のストーリー。
で、、、
困った。やっぱりまたこれか。
そしてこの父母は今後どうなるのか?次の笑い魔として街に繰り出すのか?まさか夢オチか?この状況は異常ではあるが、その先に繋がらないから困る。つまり、これだけだと別にバッドエンドでも無いんだよな。どう怖がれと。
第6話 釣りの成果

テレビ東京アニメ公式
釣ってきたものを頑なに見せない夫。
妻の栄子はそれが何なのか気にかかる。
何故ならば、クーラーボックスの中身は普通の魚とは思えなかった…
どうでもいいけど、最初の印象は、
これ夫婦か?親子の間違いじゃ?
ってほど、ダンナは老けていて奥さんは若い。まあいいけど。
で、本題。夜中に変な泣き声の生物を捌いているシーンは怖いっちゃー怖い。その時のダンナの眼がイっちゃってるし奥さんだって目がキョドっている。現実逃避で布団に潜るのはいいけど、そのまま何もなく朝ってのはおかしくないか?少なくとも覗かれたことはダンナは気付いているわけで。そのまま放置するんかい。
で翌朝。お友達からの電話。その方は襲われたと匂わせる。
でこの家。ダンナがおかしい。流れ的に襲われるだろう、、、
と思ったらその前に「おしまい」をいをい、なんだよ。そこで切るのかよ。まさにこれからドキっとびびらせる場面の前で止めることはないのに。
きっちり最後まで描かない。今期はやっぱりスッキリしない。
第7話 一寸法師

テレビ東京アニメ公式
パッとしない大学生活を送る男は、友人から「一寸法師を捕まえると願いが叶う」という不思議な噂を聞く。
半信半疑だった男だが、ある日、小さな黒い影を見つけ…
話としては斬新だった。
いきなり一寸法師を踏み潰したのは笑った。しかもシューズ裏には血がべっとりついているのに、なぜ無事なのか。
体内に入ってしまっているのはまあよしとするか。
で、体内をあっちこっち駆け巡るというのはすごい設定。人体がゴムのようにあっちこっち飛び出るのはやりすぎだけど、アニメと割り切るなら意味としては分かり易い。ただその時点でリアリティは消え失せ恐怖シナリオも無くなった。良し悪しだね。
そしてその痛みに負ける形で意識を持っていかれるのは仕方がないと思わせる。これもわかる。で、周りにあれこれやり始めるのはわかるんだけど、、、これも具体的には描かれないし、オチがわからない。
何より「一寸法師を捕まえると願いが叶う」という下りは必要なのか?今更疑問。
まとめると、現実離れ感満載なので怖がれない。
第8話 柩仰

テレビ東京アニメ公式
ある日突然、学校から「明日は休校になったので絶対に学校に来ないように」という連絡を受けた女子高生・智恵。
「絶対に」という言葉に興味を惹かれた智恵は暇つぶしに友人を誘って学校に行ってみることにするのだが…
シーズン6かよ。柩仰と書いてきゅうこう(休校)と読む。
フタを開けてみればそういうことか。でもわからないことが多すぎる。
結論この子はどうなったのか?棺桶の中という設定だからこの世にはいないだろう。仮に自宅にいたら?校舎に入らなかったら?友達が寝坊しなかったら?
もしかしたらの可能性は色々あるけれど、おそらくこうなることが運命づけられるような流れになったのだろうと思う。途中から流れが想定できてしまったことが大きく、怖い、という感じは受けない。またお得意の、「で何なの?」も描かれないので後味としても何も残らない。
第9話 蟻地獄

テレビ東京アニメ公式
仕事熱心な会社員・早紀。同じく熱心な同僚の真紀子は一週間無断欠勤を続けていた。
それを気にしながらも仕事に追われる早紀は出張帰りに公園を見つける。
悪いが設定に無理がありすぎ。
この蟻地獄はこの女性のみがターゲットではなく疲れているリーマン全員が対象なのだという部分で納得している自分がいる。とはいえ、根本的によくわからない。街中に突然公園が現れ、砂・蟻地獄という登場をされたとしてもそこには何ら現実感がない。内容云々以前に異世界過ぎて怖がりようが無い。幻覚なのか?と考えることもできるが、ならばこの女性や男性リーマンが例えば失踪した場面などその後の不幸な顛末を描いてほしいがそれが無い。心の闇か?とも思える。
結局、わからない
私なら、、、ビビリながらも好奇心の方が強くなってしまいそうだ。
関係ないが、ミスを揚げ連ねて注意するだけの上司って本当にいるのかね?私は出会ったことがない。普通は理由を聞いたり一緒に解決策を考えたりするものだと思うが、、、
第10話 雪の足跡

テレビ東京アニメ公式
ある雪の日。兄と雪遊びをしていた妹は、遊びに夢中になっているうちに、兄とはぐれてしまった。
兄の足跡を辿っていく妹だったが、その先には…
この話もスッキリしないまま終わる。
この子が無邪気で可愛らしいからこそ救われている部分はある。この子視点で話が進むが結局兄はどうなったのか?足跡が徐々に変化していく様や鈴の音の流れで恐怖を煽るのはまあ想定内。普通なら最後にその人外でも登場して驚かすのだろうが、あれそこで終わり、というパターン。
兄はどうなったのか?この妹はどうなったのか?は自分で想像しなさいってか?それって違うんじゃない?
第11話 祟り

テレビ東京アニメ公式
高校生が悪ふざけの中、町角の地蔵を壊してしまった。
この地蔵、悪戯をすると祟りを呼ぶと言われていて…
内容としては悪くない。よくできた話だろうと思う。
お地蔵様を壊してしまったことは事故。でもそのまま放置だとしたらバチが当たるだろうことは日本人ならわかる。その後の展開は微妙。見方によっては、それがきっかけで声ならぬ声というか、心の声が読めるようになってしまったということ自体は悲観すべきことではない。単に自分にとっての悪口だから耐えられないだけ。
確かに祟りを待ちわびる声しか周りから聞こえてこなくなったら気が触れそうだ。まあ、そうしたらお地蔵様へのフォローをまず考えるんじゃないかと思うんだけど。
最後は階段落ち。これは死んだのか?お地蔵様は意地悪な存在であって欲しくないが、あの光る目ということは許さない意志であり、なんか違和感を感じる。
話の流れとして納得はするが、個人的にはスッキリはしない。
第12話 糸電話

テレビ東京アニメ公式
幼い娘と糸電話で遊ぶ達彦。すると糸電話から娘とは別の女性の声が聞こえてくる。
達彦は気のせいだと糸電話を片付けてしまうが…
最初一瞬同情した。愛娘の糸電話に黄泉からの接続があったというのは偶然にしても気の毒だと感じたから。
でもそれが不倫相手だとわかって冷めた。どうでもいいや。
奥さんと子供は出て行ったのね。自業自得。最後はタンスに飲み込まれたわけだが、だから何なんだ?やっぱり意味不明。後日干からびて部屋で死体で発見、というオチなどを期待するがもちろん描かれず。不倫相手には「もう会えない」しか言っていないのにここまでの仕打ちは合わないだろう。復讐レベルだぜ。
怖い話か?別に怖くない。
第13話 寝言

深夜、自分の部屋で小学校時代の同級生と昔話に花を咲かせていた大久保。
テレビ東京アニメ公式
次の日バイトがあったため寝ることにするが、翌朝、友人から何やら寝言を言っていたと聞かされる。
何かを探している様子で部屋をウロウロしていたというのだが…
話の展開としては「おお!」と思わせられた。悪くない。きちんとオチも描かれている。
そうなる理由は不明のままかもしれないが、結末として結果がはっきりしているからストレスなく見終わっている。「寝言」というよりは「夢遊病」だろう。友人を探している設定も良い。次が自分という設定も悪くないが、中途半端に1人残るのはちょっといただけない。3人なんだから、一人消え二人消えで演出すべきだね。
怖くはない、だが、嫌いなエピソードではない。
闇芝居 8期のまとめ
アニメ版として今回は恒例の夏ではなく真冬の放送でした。(2021年1月〜3月)
前回の7期からは1年半後ということで、練った話を期待しましたが非常に残念な結果です。
全般的に言えることは「結末がない」ことで、ここまで徹底して結果を示さないのは意図を感じます。個人差と言えばそれまでですが、私にはそれは全て悪く作用しました。バッドエンド「風」に終わるのですが、どの程度酷い状態なのかも含めて視聴者の想像に委ねているので何となく見ると何となく終わってしまうのです。この話をきっかけに家族・友人とあれこれ語るのはありでしょうが、正解の無い議論は長続きしません。
つまりやっぱり消化不良のままということです。
直前の闇芝居(生)は個人的にはよくできていたと思うだけに少し残念です。
もしこれから8期を観る方がいるのであれば覚悟してください。というより、思いっきりハードルを下げておきますので、そのつもりで楽しんでください。


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