闇芝居というアニメは長く続いているシリーズであり、2020年の9月〜11月には初の実写版が放送されました。それらの紹介については別の記事を参照してください。
ここではオリジナルのアニメ版第10期(2022年1月〜4月)についてのネタバレ紹介を行なっています。
10期のお話となります

闇芝居って?
寄ってらっしゃい見てらっしゃい、闇芝居の時間ダヨ〜〜。
ということで、ショートホラーストーリーが始まる闇芝居。TV東京が2013年からアニメ版で全10期、それに加えて2020年には実写版まで放送している都市伝説怪奇アニメシリーズです。アニメと言っても紙芝居風で、映像というよりは静止画のパーツがそれぞれ動く形式でレトロ感を演出し、これに合わせてストーリーテラーにより物語は進行していきます。
10期のオープニングもスタンダードなタイプで紙芝居おじさんが登場しますが、音声に一部一捻りあり。ぜひご覧頂き確かめてください。
闇芝居 10期面白かったTop3(ネタバレあり)
10期は全部で13話あります。
今回は怖いお話は残念ながらありませんでしたが、久しぶりに気に入ったストーリーが数本ありました。
闇芝居 10期 面白かったエピソード Top3
第1位 腕時計(第8話)
おそらくきっちり理解し切れていないと思います。二度見三度見しましたが、不明点あり。
妹は実在するのか?置き時計を選んでいたらどうなったのか?そして、ラストでお姉ちゃんはどうなるのか?
理屈じゃないストーリーはその設定と周りのリアリティーが重要ですが、違和感ありません。
シンプルはシンプルですが、もやもやが晴れない分、非常に気になる内容です。
第2位 集積所(第6話)
これは設定に無理がある話。なので、ストーリーそのものはある意味どうでも良い。気に入ったのは最後の最後。
彼の身を案じるどころか、自分の考えを確かめて、、、そして放置という非情な豹変が意外性として心に残りました。
第3位 バイバイ(第11話)
バイバイ、というセリフが肝ではあるけれど、その意味を理解したら寒くなります。
自分の中に誰かが入ってくるという恐怖心は想像の範囲を超えているので怖いという感覚は麻痺していますが、友達が友達で亡くなる場面で次は自分という恐怖がガチで襲います。
序盤の計画性のなさ(電車時刻を気にしない)で斜に見始めたストーリーでしたが、救われないエンディングと相まって気に入ったお話しとなりました。
闇芝居 10期 全話感想(ネタバレあり)
以下には全13エピソードに関する私なりの視点や感想を書いてみます。Top3の項目も入っていますが、恐怖以外の感想をこっちには書きました。
第1話 辞めたい仕事

深夜のアパート。裕介は親友の崇史から仕事の悩みを打ち明けられる。それは崇史の仕事で起こる不気味な出来事にまつわることだった。祐介はそれを崇史の幻聴だと決めつけるが…。
テレビ東京アニメ公式
ああ、ああ。うん、怖いし悪くない。それに最後の展開が読みきれなかった。
見ていて久々にドキッとしてしまった。でも、バッドエンドとも言い切れず、すっきりと終わっているのがちょっと残念。
火をつけた友達がどうなったのかはわからない。そこが気がかり。もう一捻りとして、マネキン側にその友達が移って登場する流れだとしたらもっと怖かった。
第2話 エンディングノート

父親の孤独死を知らされ生前暮らしていたというアパートに集められた兄妹たち。身寄りがなかったとはいえ、親らしいことなど何一つしてもらったことのない父親となど関わり合いになりたくなかった。だが部屋の片づけを進めるうちに彼らが知らない父親の素顔を知ることになり…。
テレビ東京アニメ公式
結論として怖くはない。意外性もない。でもつまらないというわけでもない、という微妙なストーリー。
父親が孤独死をしたある兄弟の話、ってそれはそれですごい設定だけどありえなくはないですね。
エンディングノートってうまい題名だと思いますね。最後にきっちりオチがあるのもいい。はっきりと描いていないけど、普通に考えれば子供3人の命を「刈り取った」ことでToDo完了、と解釈するのでしょう。
気になるのは、なぜ親父が子供3人に対してこんな仕打ちをしなければならない状況だったのか?が描かれていないので、微妙に消化不良が残ります。
二度見はないな。
第3話 一日の終わり

友達が一人もいない中学生の愛理。一人きりの通学路でいつも窓辺に立っている女の人と視線を合わせることが唯一の楽しみ。
テレビ東京アニメ公式
いつか女の人に会いたいと思いながら通学を続けていると…。
これも想像とは微妙に異なる進み方。友達ができてマンションの女の人のことを忘れて、、、ってのはお約束。そして、「踏ん切りがついた」も想定内。
ただ、想像の下を行ったな。女性が本物ではなく看板だったというひねりは素晴らしい。でも、その後がいけない。
危なかったぁ。ああ、もう早く学校行こう。
っていう台詞で分かる通り、この子は救われてしまったようなのでそれじゃダメじゃん。そのお姉さんが本物であり窓から飛び降りて巻き添えを食う、ってのがまあ一般的なシナリオ。それを崩しているのは○だけれど、よりマイルドな流れなのが残念。
願わくば、これは嫉妬であり、女性の看板が友達のゆみえちゃんの頭上に落ちて殺してしまい、この娘をまた独り占め&看板は元通り、という流れになるとよかったなと勝手に妄想しました。それはそれでベタですか。
第4話 終電

彼は地下鉄の駅構内を走っていた。久々の飲み会で盛り上がり過ぎてしまい終電の時刻をすっかり忘れていたのだ。「間にあってくれ」と祈るような思いでホームにたどり着いた時、地下鉄のドアはまさに目の前で閉まりかけていた。何とか終電に飛び乗ることができた彼だったが…。
テレビ東京アニメ公式
これはねぇ〜、ううん。難しいぞ。怖いと言えば怖いのか。でもよくわからない状態。
飛び乗った電車が正規のものではなかったことは分かる。じゃあなんだったんだ?本当の終電はその後通過する。携帯が圏外だったり、終点というアナウンスで電気が消えたり、、、理屈ではないだろうが、やっぱり意味がわからない。
竹下君が相談したいという伏線はあったが、すっぽかした程度ではこんな仕打ちを受けるほどひどいことだとは思えないし。
置かれている状況がマズいことは理解できるが、なぜこうなったのか?この後どうなるか?が想像できないためこれ以上怖がれないのが残念。
第5話 最後の客

喫茶店でバイトをする卓也は閉店時間になっても帰らない老婆に手を焼く。どこにも行く当てがないという老婆は卓也にあることをお願いし始める…。
テレビ東京アニメ公式
不気味な婆さんがなぜこの青年に目をつけたのかはわからない。少なくともマスターにその存在は見えていなかったと考えて良いかも。しかし、同棲(と思われる)女性には見えているようだ。不思議な存在。
お婆さんを追い返したその翌朝に本人の存在が消えた、という流れにはもう一捻り欲しい。存在が消えるタイミングはお婆さんを追い出した瞬間(というより、あんたもこうなると言われた瞬間)であって欲しかった。つまり、翌朝にそうなったという時間差の意味が不明ということ。
その後の展開はラストまでもう読めた。捻りもない。
こういう話に理屈はないだけに、しっかりと最後にも意外性を持たせて欲しかった。
第6話 収集所

一週間前に引っ越してきたばかりの茜。ゴミ収集所の清掃当番を終えると、奇妙な男が近付いてくる。
「今日は第五水曜日だからどうしても捨てたくない物は一度収集所に置かなくてはならない」男の言葉の意味がわからない茜だが…。テレビ東京アニメ公式
お話として素晴らしい。意外な設定。個人的にはこれこそが「ザ・闇芝居」だ。
特別回収というのは名ばかりで、実際には「回収されたくないものを申告する場」として機能する設定は新しい。化粧品が大事と思わせておいて実際には恋人が対象だったというのはまあ読める展開。
ニヤリとしたのは、その事実が発覚した後、助ける気にはならず「サトルこそが最も大事なもの」という「事実」を確認して安心して放置するというラスト。わーきゃー騒いでいたなら三流ストーリーだったけど、助ける気がなく冷静にその事実を納得しているその狂気がいい。これは好きだ。
放置するんだったら「最も大切なもの」ではないじゃん、というパラドックスも考えさせられる所です。
第7話 トンネルでの出来事

貞行と莉奈はハイキングの帰り近道をしようと寂れたトンネルを抜けようとした。そこで二人は想像を絶する恐怖体験をすることに。しかし貞行にはその記憶がまったくなく…。
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これは無理だ。
話の不気味さは理解しなくはない。ミイラになっても話し続けるとか、確かに展開は理解するが、リアリティがなさすぎ。
そもそも病院だし、医師の目の前で息を引き取った状態なのに、そのまま60年経過とかやっぱり無理。
病院の設定自体が既に特別ワールドの設定かもしれないけど、その片鱗も描かれていないし。
話の流れとして無理。
第8話 腕時計

久しぶりに妹と会った美苗。帰り道に着けていたはずの腕時計を無くしていることに気付く。
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「腕時計と言えばさ、とけいさん、覚えてる?」突如、妹・若葉は子供の頃の噂話をし始める。「とけいさん」という響きに忘れていた美苗の記憶が蘇り始め…。
これは、、、いいぞ。怖かったぞ。
置き時計、腕時計、どちらか一つくださいな
これが全てのキーフレーズ。そして腕時計を渡すと、、、
でも会社の先輩は腕時計を渡して自分が消えた(死んだ)。子供の頃の話としてお姉ちゃんは腕時計と答えて、、、妹が連れていかれた!?冒頭で会っていた妹は幻???
2度見したけど、それでも謎は深まるばかり、、、
第9話 未来の僕へ

道雄は小学生時代の自分の映像を見ることに。そこには将来の夢を語る道雄少年が。夢とはかけ離れた生活を送る道雄は過去の自分を鼻で笑う。すると突如、映像に異変が…。
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わかってみれば大したことはない話だが、演出がうまいな。不気味に脅かし要素はあるけれどしっかりと流れを作っている。
当初この友達の表情が出ていなかったことには確かに意味があったようだ。そして、、、最後の一人か。子供の頃の夢というか恨みをここまで引っ張って目的を完遂する流れは小気味良い。
しかし、タイムカプセルでDVD-Rが出てくるというのは時代なのか。
第10話 別棟

体調不良で検査をした結果入院することになってしまった宏樹。簡単な検査をして薬をもらってすぐにでも仕事に復帰できると思っていた彼は焦っていた。とてもじゃないがおとなしく寝ていることなどできずリハビリがてら病院内を散歩していると奇妙な場所に辿り着くのだが…。
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これも結構考えるなぁ。
こういう言う事を聞かないクソはどうにかなればいい、そう思ったのが第一印象。そして、夜中の病院で出歩くとかもう好きにしろよと。疑問があるなら正面から話し合うか、その事実を受け入れればいいだけ。好奇心は身を滅ぼすよ。そしてそのまま身を滅ぼした。
とまあ、後味悪く終わるわけだけど、ちょっと待てよ。
もしかしたら全てはこの人の脳内のシーンだったのかも、と見終わった後に考えてしまった。つまり、本当は死にそうなくらいの重態で、意識の中で出歩いていただけ。そして命が尽きるその直前の場面として別棟や盛塩というアイテムが登場しただけとも考えられる。言い換えると、ストーリー全部が死亡直前の患者の脳内エピソードだったという話。
もしそうだとしたら、それはそれで新しい話となる。
第11話 バイバイ

旅の途中、由美香と佳苗は小さな町に立ち寄る。その町の人々は愛想良く二人を迎えているように思えたが、徐々に気味が悪く見え始め…。
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これもいい話だ。
バイバ〜イ
終始この台詞だけで女子二人を追い込んでいく。友達が先に乗っ取られたのはたまたまなのか。どうせこの子も乗っ取られるだろう流れにはなっている。防ぐ手立てもヒントも何もないのがより怖さを増しているなぁ。
結局救われない話だし、さらに落ちていく展開なのはシンプルだけど秀逸。
第12話 指切り

夫の様子がおかしいことを気に病んでいる未祐。
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何を話しかけても上の空。食事もほとんど摂らなくなる夫の修。
毎晩同じ夢を見て、夢の中で家庭を持っていると話す修。未祐は心配でたまらなくなり、夜通し修のそばで見張り続けることにするが…。
そっちか〜。想定外とは言わないが、それでも可能性はほとんど考えていなかった。
指切りして消えゆくのはこの旦那だとばかり思っていた。あるいは、現実として見せている場面が実は夢の方だったというオチも考えた。どちらも違った。
この奥さん救われないぞ。それこそが闇芝居か。
ただ指切りというタイトルにはちょっと無理があるかな。その部分がなくてもストーリーは成立している。
第13話 百話目

新月の夜。心霊スポットとして知られる廃校に忍び込んだ若者たち。彼らの目的は“百物語”を行うこと。百本の蝋燭を灯し怪談話を一話終えるごとに蝋燭を一本ずつ消していき、百話目を終えた時に怪奇現象が起きるというもの。一人また一人と怪談話を語っていき疲労困憊の中やっと終わりが見え始めた頃…。
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相変わらず廃校に忍び込む設定をまだ使うか。非現実的すぎ。
物語内で語られている話が過去の闇芝居の話ということに気づくとニヤリとしてしまいますよ。
で、百話目に持っていく流れは素晴らしい。うまい。でもわからない。
最後にナレーター(紙芝居おじさん)の音声が被ってるがこれは物語の中の話なのかその解説の話なのか。
そしてこいつらはどうなったのか?そこを描かないのはお約束。
闇芝居 10期のまとめ
もうシーズン10ですか。よく続いたなという感想。この手の話はどこかで聞いたことのある話がどうしても多くなりがちですが、そんな中でも今回は意外性が数話あって、悪くないシーズンでした。
どうしても初期の頃のおどろおどろしさは鳴りを潜めていますが、話の筋が一本道ではないストーリーが何本かあって楽しめました。
オープニングを少しいじっているのも不思議な感じ。これは初めてかもしれないですね。
今までは夏に放送するだけだったのが、実写版が放送されてからそれなりに需要があるのでしょうか?夏・冬の年2回がここ2年ほど続いています。
次回はまた夏に放送があると思いますが、さてどうなるか楽しみです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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